呉羽中学校(設計:吉坂隆正)

富山県富山市

 

残念ながら、老朽化によって取り壊されてしまった呉羽中学校。

しかし、魅力たっぷりの吉坂建築を写真だけでも紹介したい。

ピロティで支えられた5棟の校舎をバルコニーで結び、

中庭空間を構成していた。

休み時間、昼休みには生徒が生き生きと活動する。

ベランダに立つと中庭や教室全てが見渡せるという開放的な空間

放課後は部活のトレーニングと劇場のような活気のある場所だったそう。

雪の多い地域なので冬場はベランダに雪が積もってしまい、
生徒が雪かきをしなくてはならなかった。

人が生き生きとする姿を想像して設計したこの建物、

建物の格好よりも、

人の動きや気持ちを考えて設計する姿勢は見習いたい。